馬の胆

馬が日本に伝来したのは4世紀とされていますが、神話には登場します。後世の創作であることがはっきりしています。
馬の利用は、俊敏、かつ、持久力に求められますが、食肉としての歴史も古いです。
中国で不老不死の薬に「馬の胆(うまのい)」があった。と何かで読んだことがあります。この話には落ちがあって、馬には始めから胆嚢がありません。「熊の胆」より強力な薬効とされたのは、「嘘の話」だからだそうです。

 

毒蛇のワクチンを製造するために馬が用いられます、可愛そうですが、毒蛇の毒を注射し、その、後馬の体内で作られる血清から精製します。馬が使用されるのは、体重あたりの血液の割合が非常に大きいからです。馬が蛇毒で死亡したり、後遺症が残る病変はほとんど起きないそうです。
馬(サラブレッド)の体重は人の8倍ほどですが、心臓は20倍の大きさがあります。肺活量は50?ほどあり、循環器系は「走る」ことに最適化していると言えます。

 

脚は、大腿二頭筋の発達が著しいのですが、そこから下部にはほとんど筋肉がありません。鋼のように強靭な「腱」が脚先端まで伸びています。短距離スプリンターのチーターを始めとする肉食獣の走りは、背骨を背筋で弓のようにうねらせて、全身の筋肉を駆使し高速度を得ますが、全身筋肉の持久時間は著しく短く、疲労回復には長時間を要します。馬は走るために脚以外の筋肉を使用しません。このことが持久力に反映されています。また、背骨をほとんど動かしませんから、高速疾走する馬でも人が乗ることができます。

 

人類が、機械文明によって動力を得るまでは、「馬」は人類に動力源として大きく貢献してくれました。エンジン出力の単位にに「馬力」が使われていることからも馬に助けられていた時代を思い起こすことができます。 
馬の知能は犬同レベルとされています。特に記憶力がよく、戦場での戦いの後、死んだ兵士を載せて、城へ続々帰ってきたというエピソードもあります。 

 

馬は笑います。本当は「フレーメン」と呼ばれる仕草です。馬意外にも同様な仕草をする生き物がいます。馬のフレーメン反応は、歯茎を露出する動作です。「もっと詳しく匂いを嗅いで分析したい。」という欲求が起こす反応です。猫科は、口を横に広げつつ歯を出す仕草です。「ヤコブソン器官」と呼ばれる部分付近を空気に露出しているのです。オスの馬であれば、メスの馬が近寄ると頻繁に行います。フェロモンを嗅ぎたいのです。
私たち(オトコ)が鼻の下を伸ばすのもフレーメン反応に違いありません。